老化予防のために出来るだけ排除したい存在である活性酸素。呼吸によっても発生することから完全に避けることも出来ません。 しかし活性酸素は全てが悪いわけではありません。 体にとって必要な活性酸素も実はあるんです。
目次
活性酸素の主な物質4種類
活性酸素は主に4種類あり、善玉と悪玉に分かれます。
・玉活性酸素:ヒドロキシラジカル、一重項酸素
善玉活性酸素の重要な役割
善玉活性酸素は免疫機能や神経伝達など、 健康維持には欠かせない重要な役割を持っています。 これらは活性酸素と言えども必要です。
悪玉活性酸素はどんなもの?
悪玉活性酸素のヒドロキシラジカルは、 強い酸化作用で細胞を酸化させ、老化を促進します。 病気の原因にもなる不要な活性酸素です。
ビタミンなどの抗酸化物質は、 この善玉活性酸素も除去してしまいます。 あまり摂り過ぎるのは逆効果にもなり得ます。
一方、水素はヒドロキシラジカルだけを選択的に除去できます。 つまり必要な善玉活性酸素はそのままに、 体に悪い活性酸素のみを除去してくれる優れものという訳です。
一重項酸素は、紫外線などにより発生する活性酸素です。 この活性酸素も強い毒性を持っており、皮膚がんの原因にもなります。 紫外線対策はエイジングケアには欠かせませんね。
日頃から紫外線の影響から体を守るよう、 ノンケミカルの日焼け止めなどで対策する習慣を付けると良いです。
活性酸素の生成には順番がある?
活性酸素の生成には順番があり、まずはじめに生成されるのがスーパーオキシドです。 スーパーオキシドは他の活性酸素になる前の段階でもあります。
つまりスーパーオキシドは酸素から始めに生成される活性酸素であり、 他の活性酸素は全て元はスーパーオキシドであるわけです。 日々あなたの体にある細胞のミトコンドリアで、 エネルギーを作る際に発生しています。
スーパーオキシドは適度に発生する分はむしろあった方が良いです。 しかし、大量に発生しヒドロキシラジカルなど有害なものに変化するのが問題です。
活性酸素による弊害
活性酸素が増加すると、
・疲れやすくなる
・脂肪の減少が困難になり、脂肪が付きやすい体質に!
・風邪など病気にかかりやすくなる
・記憶力や思考力の低下など脳への影響も?
・大病の原因にも!
このように様々な弊害をもたらします。
肌のツヤ、ハリが失われる
皮膚の老化は、特に紫外線の影響を強く受けます。紫外線は大量の悪玉活性酸素を発生させますので極力浴びないようにしましょう。肌のターンオーバーを乱す事にもなりかねません。 それに、肌のツヤやハリが無くなるだけではなく、シミの原因にもなります。
疲れやすくなる
また、活性酸素の影響を受けやすい臓器としては肝臓があります。肝臓は24時間常に働いているので、活性酸素が発生し続けています。
ですので添加物の摂取や脂肪分の多い食事、大量の飲酒などによる相乗効果で、肝臓にはさらに多くの活性酸素が発生する事になります。
肝機能がダメージを受けると疲れやすくなりますので、いろんな事へのやる気が出なくなり、 やがて精神的にもネガティブになってしまいます。
脂肪の減少が困難になり、脂肪が付きやすい体質に!
活性酸素は血管内の血中脂質を酸化させます。そうなると、血行が悪くなり老廃物が排出し辛くなります。細胞の活動が弱くなりますので、エネルギーをうまく生成できなくなります。
エネルギー生成が不十分だと、体脂肪が蓄積しますので、やがて肥満へとつながります。
風邪など病気にかかりやすくなる
活性酸素は細胞を攻撃します。攻撃された細胞はダメージを受け、機能が低下して免疫が弱まります。 免疫力が低下すると風邪をひきやすくなるだけでなく、 あらゆる病気の原因にもなります。
病気になると、日常の生活にも影響し、多くの時間を病気の回復に費やす事になります。仕事を休む必要が出てきたり、遊びにも行けなくなります。
・発生した活性酸素を抗酸化物質で除去する
このような事を意識して心がけ、具体的に対策を実行する事で、免疫が適度に保たれ、病気にかかり辛く、健康に充実した毎日を送る事ができます。
記憶力や思考力の低下など脳への影響も?
記憶というのは、脳の海馬という部分が大きく関わっています。この海馬は、悪玉活性酸素によって酸化されると機能が低下します。
海馬は記憶を司っていますので、そこが酸化すると、記憶の機能が低下するわけです。
また、神経細胞も悪玉活性酸素によってダメージを受けます。そうなると、記憶力低下だけでなく、思考力までもが低下します。
・思考力が落ちてきた
など感じているのであれば、活性酸素の大量発生を疑うべきです。重大な物忘れなどが頻繁に発生する前に、抗酸化物質によって適切な対応を早期に実施しましょう。
大病の原因にも!
活性酸素は細胞を攻撃しますので、大病の原因にもなります。ガン、リューマチ、アルツハイマー等々、治療には多大な費用や時間が必要になります。
長い期間闘病生活を強いられる可能性も大きいです。そうなる前に、活性酸素にも日頃から気を配って出来るだけ排除しましょう。
まとめ ― 良い活性酸素もあるが有害なものは水素で除去がオススメ
活性酸素は全てが体に悪い訳ではなく、善玉活性酸素は必要ですら有ります。健康には欠かせない免疫機能向上の役割も担っています。
一方ヒドロキシラジカル等の悪玉活性酸素は出来るだけ除去すべきです。水素はヒドロキシラジカルのみを除去してくれますし、除去した後も無害な水になって体外へ排出してくれます。
ほかの抗酸化物質は、そのものが酸化する事で抗酸化作用を発揮しますので、それが体内に残るのはあまり良くありません。水素自体は酸化しません。活性酸素と結合すると発生するのは無害な水のみです。
水素は大量に摂取してもヒドロキシラジカルが無ければそのまま体外へ出ていきます。ですので副作用の心配も全くありません。
ただし、水素は気化しやすい性質により、効果的に摂取するのが困難です。より水素を取り込みやすくしたサプリメントもあり、それらを活用するのも良いでしょう。
しかし、日常的な食生活などを見直すのも重要です。サプリメントにある程度頼るのも良いですが、食物から抗酸化物質を摂取すると、ビタミンやミネラル、アミノ酸などからだに必要な物質も多く取り込めます。
野菜や豆類、お茶などに含まれている抗酸化物質。それはフィトケミカルです。フィトケミカルは様々な食物に含まれていますので、バランスよく積極的に摂取すると良いでしょう。
あくまでベースは日常生活の、特に食生活改善が効果高いです。それに加えて、サプリメントで補うといったスタンスが理想的です。